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−職業意識−
私は、かつてある企業で、1990年卒と1991年卒の方の採用と研修を担当しました。
その時代は、いわゆるバブルの崩壊直前と直後だったのですが…。
そのころの応募者や内定者は、はっきり言って職業意識が低く、例えば、入社前の研修で課題を出しても、提出期限すら守れず、何度も催促の電話をかけ、やっとシブシブ提出してくるような状況でした。
彼らの内の多くは、入社前の段階からこの調子ですから、入社後の彼らの仕事ぶりも目に余るものがありました。
社会人としての自覚に欠け、“大した仕事もしていないのに、有給休暇や給料などの要望だけは一人前”という感じの人物が、他の世代の社員と比較して多かった、と記憶しています。
当時は、人手不足が深刻でしたので、会社側は、人手を確保するために、彼らを甘やかさざるをえなかったのです。
その後、バブルが完全に崩壊し、厳しくなった就職戦線を勝ち抜いて会社に入ってきた彼らの後輩達が、実力的には彼らを簡単に追い抜くケースを多くの職場で目にしました。
しかし、日本の企業は年功序列的な要素を持っていましたので、入社間もない仕事のできる社員を仕事のできない先輩社員より先に要職に就けることを躊躇したのです。
私は、バブル崩壊後の不況が予想以上に長く続いたのは、このようなことも一因になったと考えています。
現在の日本は、不況を脱しつつあり、新卒の採用予定数も軒並み上がっています。
このことは、とても喜ばしいことですが、同時に選考時の競争率も低下しますので、バブルの頃のように職業意識の低い新入社員が会社に入ってくる確率も高くなります。
このことは、会社にとってリスクが高いのです。
就職活動中の皆さん(=来春社会人になる皆さん)には、入社後も高い意識を持って仕事に臨んでほしいと思います。
人間は放っておくと楽な方向に流れてしまいがちです。
そうなってしまうと、周りの人たちが苦労を背負わなければならなくなります。
それが組織(=会社)というものです。

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